FileMakerエンジニア
ECサイトでは、新規顧客の獲得だけでなく、既存顧客への継続的なアプローチが売上向上の大きな鍵となります。その中でも効果的な施策として広く利用されているのがメールマーケティングです。
しかし、実際の運用では「メルマガ配信」「カゴ落ちメール」「レビュー依頼メール」「誕生日メール」など、複数のメールサービスや管理画面を使い分けている企業も少なくありません。
今回は、FileMaker(ファイルメーカー)を活用して複数のメールマーケティングを一元管理したシステム事例をご紹介します。
- 複数のECサイトを運営しており、メール配信を一元管理したい企業
- メールマーケティングツールが複数あり、運用が煩雑になっている企業
- カゴ落ちメールなどを自動化し、運用工数を削減したい企業
- 顧客属性や購入履歴を活用し、売上やリピート率を向上させたい企業
- 効果測定を一元管理し、マーケティング施策を改善したい企業
目次
導入前の課題
- 定期メルマガ配信
- 購入後フォローメール
- カゴ落ちメール
- クーポン配信
- 誕生日メール
- レビュー依頼メール
上記のサービスを別々のツールで管理していたため、以下の課題が発生していました。
- 顧客情報の更新漏れ
- 配信対象の重複
- 配信停止情報の反映漏れ
- 効果測定がバラバラ
- 担当者しか運用方法が分からない(属人化)
特に顧客情報はECシステム、会員管理システム、メール配信サービスなど複数に分散しており、データ更新のたびに手作業が必要となっていました。
システムで実現した機能
導入前の課題を踏まえてご用意させていただいたのが、FileMakerを中心としたメールマーケティング管理システムです。
FileMakerを顧客情報の管理基盤として利用し、各ECシステムと連携することで、情報を一元管理できるようになりました。
システム全体のイメージは以下のようになります。
各ECサイト・顧客管理ツール
├──注文情報
├──会員情報
▼
FileMaker
├──顧客情報管理
├──セグメント管理
├──配信情報管理
├──自動メール送信
├──効果測定
FileMakerにデータが集約されることで、各サービスとの連携もシンプルになりました。
- 顧客情報の一元管理
- セグメント配信
- 配信スケジュール管理
- 自動メール配信
- 配信結果の見える化
顧客情報の一元管理
- 顧客情報
- 購入履歴
- 商品情報
- 会員ランク
- 配信可否
セグメント配信
マーケティング担当者は専門知識がなくても、条件を組み合わせるだけでターゲットリストを作成できます。
- 過去30日以内に購入したお客様
- 半年以上購入していないお客様
- 特定商品の購入者
- 会員ランクがゴールド以上
- 地域別のお客様
配信スケジュール管理
担当者が変わっても配信内容が可視化され、配信漏れや重複配信を防止できます。
- 配信日時
- 配信対象
- テンプレート
- 配信サービス
自動メール配信
担当者による毎日の作業が不要になり、運用負荷を大幅に削減しています。
- 購入翌日にフォローメール
- 30日購入が無ければクーポン配信
- 誕生日の7日前にキャンペーンメール
- レビュー未投稿のお客様へ依頼メール
配信結果の見える化
施策ごとの成果を一覧で確認できるため、PDCAを回しやすくなりました。
- 配信件数
- 開封率
- クリック率
- コンバージョン
- 売上
導入効果
システム導入後、次のような効果が得られました。
| 導入効果 | 内容 |
|---|---|
| 管理工数を大幅削減 | 顧客情報の更新やメール配信作業を自動化し、複数ツールの管理にかかる時間を大幅に削減。 |
| ヒューマンエラーの削減 | 配信対象や配信停止情報を一元管理することで、配信漏れ・重複配信・誤送信を防止。 |
| 売上アップにつながる施策を実現 | 購入履歴や顧客属性を活用したセグメント配信により、リピート率やメール経由の売上向上を実現。 |
| 効果測定の効率化 | 開封率・クリック率・売上などのデータを一元管理し、施策ごとの成果分析や改善(PDCA)が容易に。 |
このように、FileMakerを活用したメールマーケティングシステムによって、業務効率化・配信品質の向上・売上アップを同時に実現できる基盤を確立することができました。
FileMakerだから実現できる柔軟なカスタマイズ
- ECサイトが複数ある
- 配信サービスが複数ある
- 独自の顧客ランク制度がある
- 商品ごとに配信ルールを変えたい
- CRMや販売管理システムとも連携したい
こうした要件にも、FileMakerなら柔軟に対応できます。
既存システムを活かしながら、企業に合わせたメールマーケティング基盤を構築できることが大きな魅力です。
まとめ
メールマーケティングは、ECサイトの売上を伸ばすために欠かせない施策です。
一方で、複数のツールを利用していると、顧客情報や配信管理が煩雑になり、担当者の負担やヒューマンエラーの原因となります。
今回ご紹介したように、FileMakerを活用した顧客情報・配信管理・効果測定の一元化によって、運用効率の向上だけでなく、売上アップにつながるマーケティング基盤を構築することができます。
この事例が、貴社の課題解決のヒントとなれば幸いです。
株式会社ブリエでは、お客様の業務に合わせたFileMakerシステムの開発・カスタマイズを数多く手掛けています。
「メールマーケティングを効率化したい」「ECシステムと連携したい」「顧客データを活用して売上を伸ばしたい」とお考えでしたら、お気軽にご相談ください!
株式会社ブリエFileMakerエンジニア。ローコード開発を筆頭にプロコードからフロントエンドまで、多種多様な開発経験を活かしたフットワークの軽さが自慢のオールラウンダー。より便利に、より使いやすいUI/UXデザインをモットーに、新しい分野にも積極的に挑戦することで、あらゆるニーズに柔軟に対応できるよう、日々勉強を続けております。








