FileMakerシステムを改修するか、作り直すか。判断する前に整えるべき「判断材料」とは

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執筆者:波多江 克隆

FileMakerエンジニア

ブラックボックス化したFileMakerシステムを第三者診断で可視化し判断材料に変える流れ

FileMaker(ファイルメーカー)で構築した業務システムを「改修すべきか、作り直すべきか」――。多くの経営者が、この判断の前で立ち止まります。

判断できないのは、優柔不断だからではありません。判断するための客観的な材料が、手元にないからです。本記事では、改修とリプレースを判断する前に整えておくべき判断材料と、受注を狙わない第三者の立場でそれを提供する「FM Scope by BRILLER」という選択肢を、図解で解説します。

この記事でわかること
  • 「遅い」「使いにくい」「分かる人がいない」が、なぜ[症状]であって[原因]ではないのか
  • 改修かリプレースかを決められない根本原因はどこにあるのか
  • 第三者の健康診断で、現状・選択肢・判断のタイミングをどうデータ化するか
  • 受注を狙わない第三者診断「FM Scope by BRILLER」とは何か

その悩みの「本当の正体」は、症状ではなく原因にある

FileMakerシステムを長く使うほど、現場からは「動作が遅い」「使いにくい」「中身を分かる人がいない」といった声が上がります。しかし、これらは多くの場合“症状”であって“原因”ではありません

症状だけを見て改修やリプレースに踏み切ると、本当の原因に手が届かず、投資が無駄になることがあります。

FileMakerの遅い・使いにくいという症状の水面下にある本当の原因(判断材料の不在)を示す氷山の図

では、なぜ判断材料が手元に揃わないのでしょうか? 理由は様々ですが、根本には3つの構造があります。

  • 改修やリプレースを提案する開発会社は、提案が自社の売上につながるという構造的な利益相反を抱えがち
  • 現場の声は「症状」を伝えても、「原因」までは示さない
  • FileMaker特有の内部構造の問題は、システムの外側からは見えづらい

さらに、開発者の退職や属人化によって、システムの中身がブラックボックス化しているケースも少なくありません。共通する根本原因は、たった一つ。客観的な判断材料が、手元にないことです。

実際の診断レポートのサンプル(架空企業版)を、無料でご覧いただけます。

サンプルを見る →

FM Scope by BRILLER とは、受注を狙わない第三者の診断サービス

FM Scope by BRILLER とは、FileMakerシステムの「健康診断」を行い、レポートとして判断材料をお渡しする、FileMaker専門の第三者診断サービスです。最大の特徴は、やること/やらないことを明確に分けている点にあります。

FM Scope by BRILLERがやること(診断・評価・判断材料)とやらないこと(受注・提案・誘導)の対比

「決めるのは、お客様。材料を整えるのが、私たち」――この役割分担が、第三者としての中立性を支えています。

なお、診断のあとに改修や段階的な移行をご相談いただくことは可能ですが、それはあくまでお客様の任意です。他社との比較材料として活用していただくことも歓迎しています。

独自スコアリング(4観点)と、DDR解析で見える検出例

診断は、DDR(Database Design Report:FileMakerが出力する設計情報)から読み取れるシステム内部構造の健全性に焦点を絞り、4つの観点で100点満点評価します。

FileMaker健康診断の4観点スコア配分(構造健全性30%・動作速度30%・保守容易性25%・セキュリティ15%)

DDR解析で初めて見える「検出例」

  • 100フィールドを超える巨大なテーブル(god table)が複数存在する
  • 特定画面で動作速度が15秒を超える
  • コメントが一切ない300ステップ超のスクリプトがある
  • 退職者のアカウントが権限過剰のまま残存している

重要なのは、「なぜそのスコアになったのか」を完全に説明できることです。ブラックボックスではない、検証できる診断であることが、私たちの方法論の核です。

レポートで、経営層が手にする3つの判断材料

診断レポートは「答え」を押しつけるものではなく、経営層が判断するための材料を整理してお渡しするものです。具体的には、3つの問いに答えます。

診断レポートで得られるWhere・How・Whenの3つの判断材料

最終的な判断は、御社の事業文脈の中で行っていただきます。

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放置するほど、選択肢は静かに狭まる

改修やリプレースを判断するとき、選択肢は大きく3つあります。「何もしない」「いきなり着手」「まず診断してから動く」です。

「何もしない」は費用こそかかりませんが、判断材料がないままリスクが増え続けます。「いきなり着手」は判断が主観ベースになり、手戻りや過剰投資のリスクが高くなります。「まず診断」なら、現状をデータで把握したうえで、手戻りや過剰投資を最小化できます。

FileMakerシステムを放置すると1年後・3年後・5年後と選択肢が狭まることを示す時間軸の図

最大のリスクは「壊れること」ではなく、「決められないこと」です。

だからこそ、いきなり動く前に、まず現在地を確認することをおすすめします。

料金とプラン

診断は2つのプランをご用意しています。

  • クイック診断:10万円〜(税別、規模によりお見積り)。A4×約10ページ+約1時間の説明会つき。社内検討の出発点に。
  • 詳細診断:35万円〜(税別、規模によりお見積り)。A4×約30ページ+約2時間の説明会つき。取締役会・経営会議へ。

迷ったら、まずクイック診断から。60日以内に詳細診断へアップグレードする場合、クイック診断の費用は全額充当されるため、実質的に差額のみのご負担です。なお、具体的な改修費用や工期はレポートには記載していません。実装業者によって幅があるため、本診断を判断軸として複数業者から相見積もりを取り、ご比較いただくことを推奨しています。

よくあるご質問

Q. 診断中、業務は止まりますか?

止まりません。お客様の作業はDDRを出力する数分のみで、診断自体は私たちの側で実施します。

Q. 既存ベンダーとの関係に影響しませんか?

私たちは「誰が作ったか」を批判しません。焦点は「これからどうするか」にあります。開発者を裁くためのレポートではありません。

Q. DDRを渡すのはセキュリティ面が不安です。

NDA(秘密保持契約)を標準で締結し、お預かりしたDDRは診断後に削除します。

Q. 小規模なシステムでも診断できますか?

1ファイルから対応しています。規模に応じてお見積りします。

Q. 診断結果が想定と違っても無駄になりませんか?

レポートは「資産」として手元に残ります。社内検討資料や、他社提案を読み解くセカンドオピニオンの基準としても活用いただけます。

まとめ ― 判断する前に、まず現在地を

FileMakerシステムを改修するか、作り直すか。その判断の精度は、手元にある材料の質で決まります。

受注を狙わない第三者の健康診断は、現状・選択肢・タイミングをデータで整理し、経営判断の精度とベンダー交渉力を高めます。「どれを選ぶか」よりも前に、「決めないまま放置すること」を避けることが、選択肢の自由度を守る最も合理的な一歩です。

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執筆者:波多江 克隆

株式会社ブリエFileMakerエンジニア。今では開発に携わった件数も100件以上、建設業、造園業、設備業、土木業、引越業、運送業、製造業、幼稚園、保育園、サービス業、清掃業など様々な業種の開発を経験。どのような業務でもお客様と一緒に課題を考え、ベストな解決策をご提案します。キャンプとオムライスが好き。

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【全国対応】株式会社ブリエは、企業の経営課題であるDX化、業務効率化、ペーパーレス化、情報の一元管理など、ビジネスニーズの変化に合わせてFileMakerで業務システムを開発し、柔軟に拡張して解決します。あらゆる業種や規模の企業、非営利団体、学校に固有の課題を解決するカスタムAppをご提案します。

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