【機能事例】FileMakerで関連データを見やすく最小のスペースで一覧表示する方法!

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執筆者:開発社員

FileMakerエンジニア

システムを運用していく中で、「新たに経営的な分析機能を追加したい」というご要望をいただくことは少なくありません。しかし、本格的な実装の前に

「まずは実験的な試みとして小さくスタートしたい」

「既存のユーザビリティを下げないよう、大幅なUI(画面レイアウト)の変更は避けたい」

というケースも多いのではないでしょうか。

今回は、FileMaker(ファイルメーカー)の標準機能を活用し、既存のレイアウトを大きく変えることなく、一つのフィールドに関連レコードのデータをJSON形式でまとめ、Webビューア上でスクロール可能なリストとしてスッキリと表示する手法とその利点をご紹介します

目次

1. 既存のユーザビリティを維持したまま、新しい分析データを可視化したい

経営分析に必要なデータを表示しようとすると、通常はポータルを配置したり、集計用の新しいレイアウトを作成したりします。しかし、これには以下のような懸念があります。

  • 画面スペースの圧迫による操作性の低下
    既存のレイアウトにポータルを追加する余白がない場合、無理に配置すると、現場のユーザが日々使い慣れている画面の視認性や操作性を損ねてしまう恐れがあります。
  • 頻繁なレイアウト改修によるユーザの混乱
    「本当に現場で活用される分析指標かどうか」を見極める実験段階では、表示項目の追加や変更といった試行錯誤が何度も発生します。その都度レイアウトやマスタの大幅な改修を行っていると、画面構成が頻繁に変わることになり、現場のユーザが操作に迷う原因(ユーザビリティの低下)に繋がってしまいます。

そこで、「既存のUIを変えずに、小さなスペース(Webビューア)を活用してデータを一覧表示する」というアプローチが有効になります。

2. 関連レコードをJSON化してWebビューアで描画

本機能は、複雑なマスタデータやリレーションの追加・改修を最小限に抑えつつ、Claris FileMaker の標準関数とWebの技術を組み合わせることで実現します。

  • 【ステップ1】複数レコードを1つの「JSONデータ」に変換する
    「While関数」を活用し、関連する全レコードをループ処理して読み込みます。そして「JSON関数」を用いて、それらのデータをひとつの構造化されたJSON配列にまとめ上げ、単一のフィールドに格納します。これにより、システム内部に無駄なリレーションシップを増やすことなく、必要なデータを抽出・整理することが可能になります。
  • 【ステップ2】整理されたデータをWebビューアで「スクロールリスト」として表示するステップ1で作成したJSONデータを、レイアウト上に配置した小さな「Webビューア」に引き渡します。Webビューア内では、HTMLとJavaScriptが動作するため、受け取ったJSONデータを瞬時に解析し、見やすいリストデザインへと自動変換して描画します。ポータル機能を使わなくても、Webビューアの枠内でマウスホイールやスワイプによる滑らかなスクロールが可能となり、限られた画面スペースでも大量の分析項目を快適に閲覧できます。

3. なぜ改行区切りではなく、JSON形式なのか?(正確な分析への利点)

改行区切りテキストの場合、もし「区分名」の中にユーザが意図せず改行やカンマを入力してしまうと、データの行ずれが発生し、IDと区分名の紐付けが狂ってしまいます。JSON形式であれば、特殊文字は自動的にエスケープされるため、データ構造が壊れることなく常に正確な値を保持・分析できます。

  • キーと値の一対一対応(視認性と保守性)
    将来的に分析項目(例:日付や担当者コードなど)を増やしたくなった際、JSON形式(オブジェクト配列)であればキー名で管理するため、後から項目を追加しても既存の分析ロジックに影響を与えません。
  • 外部の分析ツールやBIツールとの高い親和性
    JSONは世界標準のフォーマットです。将来的にこのデータをFileMaker 外のBIツール等にエクスポートして本格的な経営分析を行う場合にも、スムーズに解析して利用することができます。

4. 実験的試みへの柔軟な対応とシームレスなユーザ体験

  • 実験的試みに対する圧倒的な「柔軟性」

「この分析指標が本当に経営判断に役立つか検証したい」といった実験的なフェーズにおいて、本手法はマスタやリレーションの改修コストを最小限に抑え、スピーディに実装できます。不要になった場合の撤去や、別の指標への差し替えも容易なため、PDCAサイクルを迅速に回すことが可能です。

  • 普段の操作感を損なわずに、新しい分析データを快適に閲覧できる利点

使い慣れているお馴染みの画面レイアウトはそのままに、追加された表示枠(Webビューア)の中でスマートにデータをスクロール閲覧する。現場に混乱やストレスは発生しません。

まとめ

「新しい分析機能を取り入れたいが、現場の混乱は避けたい」

「まずは小さく実験的にスタートしたい」

といったご要望がございましたら、ぜひ株式会社ブリエにご相談ください。お客様の環境やユーザの使い勝手に合わせた、最適なシステム開発をご提案いたします。

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株式会社ブリエのプログラマー。サービス、製造、IT分野と幅広い業界の現場で培った実務経験を活かし、お客様の潜在的なニーズに応えます。デジタルとアナログ両面の良さを生かし、「本当に使いやすい」と感じる、業務効率化に直結したシステム構築を実現します。休日はDIY、バイク、カヌー、ラジコン、ギターなど、ものづくりや趣味に没頭するアクティブ派です。

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