FileMakerの保守はなぜ必要?保守内容・トラブル事例・選び方まで徹底解説

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監修:神保 和匡

FileMakerエンジニア

FileMakerで業務システムを構築し、「とりあえず動いているから」とそのまま運用を続けていないでしょうか。

FileMakerは現場に合わせて柔軟にカスタマイズできる一方で、OSやFileMakerのバージョン更新、業務フローの変化、担当者の異動・退職などによって、知らないうちにトラブルやリスクが蓄積していくシステムでもあります。

本記事では、FileMakerに保守が必要な理由から、現場でよく発生するトラブルと保守で防げること、保守サポートで対応できる内容、保守を行わない場合のリスク、保守を依頼するメリットまでを体系的に解説します。

「今のままの運用で本当に大丈夫だろうか」「担当者がいなくなったら不安だ」と感じているご担当者の方は、FileMaker保守の全体像をつかむための参考として、ぜひ最後までご覧ください。

目次

1. FileMakerに「保守」が必要な理由

FileMakerは、業務に合わせて柔軟にカスタマイズできる点が大きな強みです。

その一方で「作って終わり」のシステムではないため、安定稼働のためには継続的な保守が不可欠です。

ここでは、FileMakerに保守が必要な理由を具体的に解説します。

1.1. システムは作って終わりではない

FileMakerは変更に強いプラットフォームですが、それでも完成後は必ず運用フェーズへ移行します。

運用に入ると次のような問題が自然と発生します。

  • 業務手順の変更により画面やスクリプトを修正したい
  • データ量の増加により検索が遅くなる
  • 操作方法に関する問い合わせが出てくる

特に、FileMakerは現場主導で進化していくシステムであるため、運用を続けるほど改善要望が累積していきます。

保守がない状態では、誰も対応できないままシステムの使いにくさが増し、最終的には運用が破綻するケースもあります。

1.2. バージョン更新への対応が必須である

FileMaker本体(Claris FileMaker Pro / Server)や、利用しているPCのOSは定期的にアップデートされます。

しかし、これが原因で以下のような問題が発生することがあります。

  • スクリプトが動かなくなる
  • レイアウトが崩れる
  • サーバーとの通信が不安定になる
  • 古いバージョンのFileMakerが新バージョンのOSで非対応になる

特にWindowsやmacOSの大型アップデートには、注意が必要です。

バージョン互換性を常にチェックし、適切な調整を行う保守体制が不可欠といえます。

1.3. 業務フローが日々変化する

企業の業務は常に変わります。

  • 承認ステップが増える
  • 必要な管理項目が増える
  • 外部ツールとの連携が必要になる

こういった変化は頻繁に発生するものです。

FileMakerは柔軟な反面、業務の変化に合わせて調整しないと現場の実態に合わなくなるという特性もあります。

保守がないと業務とシステムのズレが生まれ、「結局Excelや紙で補完する」という矛盾した状態に逆戻りしてしまうことも考えられます。

1.4. 属人化によるトラブルを防止する

社内で一人の担当者がFileMakerを管理しているケースは多く、その担当者が異動・退職・休職すると、以下のような問題が発生します。

  • 修正できる人がいない
  • トラブルが起きても直せない
  • 更新できず古いシステムのまま運用が止まる
  • システムの仕様が分からない

社内の個人に依存したFileMaker運用は、大きなリスクの原因になりかねません。

保守契約を締結しておけば、担当者が不在でもシステムを安全に維持できるようになります。

1.5. セキュリティリスク・データ破損に備える

業務システムの中でも、FileMakerは顧客情報・受発注・在庫データなど重要な情報を扱うケースが多く、データ破損やセキュリティ事故は甚大な損失につながります。

保守を行わないと、以下のようなリスクが起こり得ます。

  • データベース破損
  • 誤操作によるデータ消失
  • 誤った権限設定による情報漏えい
  • 不正アクセス
  • バックアップが機能していない

これらは「起きてから対応する」では遅く、事前の点検・監視・バックアップ設定が不可欠です。

保守サポートでは、こうしたリスクに備える体制を整えることができます。

2. FileMakerでよく発生するトラブルと保守で防げること

FileMakerは柔軟で扱いやすい開発環境である一方、実際の運用現場ではさまざまなトラブルが発生します。

ここでは、企業でよく起こる典型的なトラブルと、それらが「保守サポート」でどのように未然防止できるのかを解説します。

2.1. レイアウト崩れ・動作が重い

レイアウトの崩れや動作の重さは、利用者が最も気づきやすいトラブルのひとつです。

特に、データが増えると検索や一覧表示が遅くなり、業務効率の低下につながります。

保守があればレイアウトや処理速度の問題を発生前に検知し、快適な動作を維持できます。

トラブルの例
  • データ量の増加
  • レイアウトオブジェクトの過剰配置
  • 非効率なスクリプト構成
  • 古いFileMakerバージョンの使用

保守でできること
  • レイアウトの最適化
  • インデックスやフィールド設計の見直し
  • スクリプト改善による処理負荷の軽減
  • バージョンアップ提案によるパフォーマンス改善

2.2. スクリプトが途中で止まる・動かない

スクリプトの不具合は、業務フローに直接影響する重大な問題です。

業務の肝となる「登録」「検索」「印刷」などが動かなくなると、現場は完全にストップしてしまいます。

保守対応があると、不具合発生時に即時復旧が可能です。

トラブルの例
  • 新しいレコード項目が追加され、スクリプトが追従していない
  • バージョン更新でスクリプトが非推奨命令に触れている
  • 外部ファイルパスの変更
  • 条件分岐漏れ

保守でできること
  • スクリプトログの解析
  • 不具合箇所の修正
  • コードの最適化
  • 将来的な拡張に備えた構造改善

2.3. サーバー/ネットワーク関連の問題

FileMaker Serverを利用している場合、サーバー側のトラブルは業務全体を止めることにつながります。

原因はシステムそのものではなく、ネットワークやサーバー設定にあることも少なくありません。

企業にとってサーバー安定稼働は必須であり、保守対応が大きな安心材料になります。

トラブルの例
  • サーバーが突然停止
  • 接続が切れる
  • 同時接続が増えて処理落ち
  • ネットワーク遅延によるパフォーマンス低下

保守でできること
  • サーバーのログ監視
  • 同時接続数/負荷の確認
  • ネットワーク帯域や設定の改善
  • 適切なハードウェア/クラウド環境の提案

2.4. バージョンアップによる不具合

FileMakerやOSのバージョンアップは避けられませんが、時としてトラブル発生の要因となります。

保守があれば、企業側で難しい事前検証をすべて任せられます。

トラブルの例
  • レイアウト崩れ
  • プラグインが動作しない
  • スクリプトエラーが多発
  • 動作速度の低下

保守でできること
  • バージョン互換性の確認
  • アップデート前のテスト環境構築
  • 不具合の早期検知
  • アップデート後の修正対応

2.5. データの整合性エラー・破損

データベースにとって、最も深刻なトラブルが「データ破損」です。

データ破損は復旧が難しく、大きな損失を招く場合もあるため、保守が予防と復旧の両面で重要な役割を果たします。

トラブルの例
  • 異常終了(強制終了)
  • ネットワーク切断中の書き込み操作
  • バックアップの停止
  • 不正アクセスや誤操作

保守でできること
  • データベースの整合性チェック
  • データ損失を防ぐバックアップ設定
  • 不正アクセス防止の権限設定
  • 障害発生時の迅速な復旧対応

2.6. API連携が急に止まる

FileMakerは外部システムとのAPI連携が強みですが、APIは仕様変更や通信エラーにより突然動作しなくなることがあります。

APIはトラブルが表に出にくいため、保守による定期確認が不可欠です。

トラブルの例
  • Googleや外部サービスのAPI仕様変更
  • トークン切れ
  • 通信エラー
  • スクリプトの連携部分の不具合

保守でできること
  • APIエラーの原因追跡
  • 新仕様への対応
  • 認証周りの仕組み改善
  • エラーハンドリングの強化

2.7. 担当者が退職して誰も触れなくなる(属人化)

最も多い相談の1つが「担当者がいなくなって、システムの中身が誰にも分からない」というケースです。

FileMakerは、社内の詳しい人が独自に構築・改修してきた経緯を持つことが多く、その担当者にノウハウや仕様が集中しやすい傾向があります。

保守があれば、担当者がいなくなっても第三者が状況を把握し、システムを止めずに運用し続けることが可能です。

トラブルの例
  • 修正できない
  • 問題が起きても対応できない
  • 仕様書が存在しない
  • システムがブラックボックス化

保守でできること
  • 仕様の整理
  • 運用マニュアル化
  • 問題発生時の代替対応
  • 脱属人化の体制構築

3. FileMaker保守サポートでできること

FileMakerの保守サポートでは、単にトラブルを解決するだけではなく、システムを安定稼
働させ、継続的に使いやすく改善していくための多面的な支援が提供されます。


ここでは、FileMaker保守サポートで実際にどのような対応が可能なのか、9つの機能に分けて詳しく紹介します。

3.1. 障害対応(エラー修正・原因調査)

システムが突然動かなくなった、特定の機能がエラーを起こす、といった障害は業務に大きな影響を与えます。

保守サポートでは障害発生時に迅速な調査を行い、原因の特定から修正まで一貫して対応します。

対応の例
  • スクリプトエラーの修正
  • レコード書き込み失敗の原因追跡
  • バグの再発防止策の実施
  • ログを元にした根本原因の分析

保守があることで、障害時の不安を最小限に抑え、業務への影響を最も少ない形で復旧できます。

3.2. 定期メンテナンス(バックアップ・ログ監視)

FileMakerに限らず、データベースで最も重要なのが「予防メンテナンス」です。

特にバックアップ体制が正しく整っていない企業は非常に多く、データ破損時に取り返しのつかない損害を招く可能性があります。

対応の例
  • 自動バックアップの設定/監視
  • バックアップデータの復元テスト
  • サーバー/クライアントのログ確認
  • パフォーマンスの定期チェック

何か起きる前に気づく体制を作ることで、システムの寿命を延ばし、トラブルを未然に防ぎます。

3.3. バージョンアップ対応

FileMakerのバージョンアップは、機能追加や安定性向上が期待できる反面、既存のスクリプトやプラグインに不具合が出ることもあります。

対応の例
  • アップデート前の動作検証
  • 新バージョンでの互換性チェック
  • トラブル発生箇所の修正
  • バージョンアップ手順の代行

特に「OSだけバージョンアップしてしまった」ケースのトラブルに対して、専門家の支援は不可欠です。

3.4. データベース最適化(スピード改善・容量整理)

運用が長くなるほどFileMakerのデータベースは肥大化し、一覧画面の表示が重くなったり、検索スピードが遅くなったりすることがあります。

対応の例
  • 不要データ/不要レイアウトの整理
  • インデックスの最適化
  • スクリプトの処理効率改善
  • テーブル設計の見直し

3.5. 業務変更に伴う機能追加・改修

業務フローは日々変化するため、システムにも柔軟な変更が求められます。

対応の例
  • 新しい入力項目の追加
  • 承認ステップの追加
  • 新機能の追加(PDF出力、通知機能など)
  • 外部サービスとの連携機能追加

現場の改善ニーズを汲み取り、システムが常に現場の業務に合う状態 へ整えていきます。

3.6. セキュリティ設定・権限管理

FileMakerは部門ごとに取り扱う情報が異なり、適切な権限管理が重要です。

対応の例
  • ユーザ権限設定
  • 操作ログの監視
  • 外部アクセスの設定
  • セキュリティポリシーの見直し

不正アクセスや誤操作のリスクを低減し、企業のセキュリティ基準に合わせた運用を実現します。

3.7. サーバー保守・ネットワークの最適化

FileMaker Serverを利用している場合、サーバー管理は専門知識が必要です。

対応の例
  • サーバー稼働状況の監視
  • サーバー設定の最適化
  • ネットワーク負荷の分析
  • 回線トラブル時の対応

サーバーとネットワークが安定していれば、複数ユーザが同時利用しても快適に動作します。

3.8. マニュアル作成・運用サポート

システムが複雑化するほど、利用者が迷いやすくなります。

運用マニュアルや操作ガイドは、利用者のスムーズな業務遂行に欠かせません。

対応の例
  • 操作マニュアル作成
  • 運用フローの整理
  • 担当者向けレクチャー

運用マニュアルやレクチャーを通じて、誰が使っても迷わない運用しやすいシステムへ整えていきます。

3.9. FileMaker外システムとの連携保守(API/外部DB)

FileMakerはAPI連携が得意ですが、外部システム側の仕様変更や認証切れなどで、突然連携が止まるケースが多くあります。

対応の例
  • APIログ確認
  • 認証情報の更新
  • 新仕様対応
  • 連携部分のスクリプト修正
  • 外部DBとの整合性確認

FileMaker単体ではなく、周辺システム含めた全体の安定稼働を支える のが保守の役割です。

4. FileMake保守がない場合のリスク

FileMakerは柔軟性が高く扱いやすいシステムですが、保守体制がないまま運用を続けると、業務に深刻な影響を与えるリスクがあります。

ここでは、保守がない場合に実際に発生しやすいリスクを、具体的に解説します。

4.1. 業務停止による損失が発生する

FileMakerは多くの企業で、受発注・顧客管理・在庫管理・プロジェクト管理など、日々の業務に直結する重要なデータベースとして利用されています。

そのため、システムが突然動かなくなると、次のような深刻な業務停止につながります。

  • データ入力ができない
  • 検索/集計ができず業務が止まる
  • 出荷や請求処理が遅れる
  • 営業活動に影響する

保守体制が整っていないと復旧に時間がかかり、その間の損失は決して小さくありません。

特に「FileMaker担当者が1名だけ」という企業では、担当者不在時に業務が完全にストップするケースが多発します。

4.2. データ消失・破損が起こる

FileMakerで最も避けたいトラブルが データ破損 です。

データベースは強制終了やネットワーク切断など、思わぬきっかけで損傷することがあり、破損が進むと復旧が難しくなります。

  • ネットワーク切断中にレコードを書き込み
  • サーバーの不具合
  • バックアップの設定漏れ
  • 不正操作
  • 古いバージョンの利用

データ消失や破損は上記のような原因で発生します。

保守がない環境では、バックアップの確認すら行われていないことも多く、破損 → 復元不可 → 業務継続が困難という最悪の事態に発展するリスクがあります。

4.3. 社内で対応できず復旧に時間がかかる

FileMakerは簡単に扱える印象がありますが、実際にはスクリプトやデータベースの構造を理解していないと、正しい復旧は困難です。

保守がないことで、以下のようなことが起こり得ます。

  • 原因調査だけで数日かかる
  • 誤った修正で別の場所に影響が出る
  • 外部の専門家に依頼しても即時対応が受けられない
  • 業務が再開できるまで長時間の停止になる

特にトラブルが連鎖している場合、専門家が1時間で直せることを社内で数日悩み続ける、というのはよくあることです。

4.4. トラブルの再発が続く

保守がない環境では、以下のような場当たり的な対応が続く傾向があります。

  1. 不具合が出る
  2. とりあえず動くように一部を修正
  3. 数週間後にまた違う箇所で不具合
  4. 原因がわからず再発

応急処置では根本原因が解決されないため、「また同じ問題が出た!」という悪循環に陥ります。

保守サポートではログ解析や設計の見直しも行うため、再発防止の対応が可能です。

4.5. 担当者の負荷が増える

社内のなんでも屋になっているFileMaker担当者は多く、保守がない状況でこうした担当者を頼り続けると、過度な負担をかけてしまいます。

担当者が以下のような悩みを抱えているケースは少なくありません。

  • スクリプトの知識が不足している
  • バージョン管理がわからない
  • 他業務と兼任していて時間がない
  • プレッシャーが大きい

最悪の場合、担当者が疲弊して退職し、さらに属人化が加速します。

保守があれば担当者は業務調整役に専念でき、技術面は専門家に任せられます。

4.6. セキュリティ事故につながる

情報管理が厳格化する今、保守なしでFileMakerを運用し続けることは大きなリスクです。

以下のようにさまざまな問題が起こり得ます。

  • 権限設定のミスによる情報漏えい
  • 不正アクセスの検知が遅れる
  • バックアップ設定の不備
  • 古いバージョンの脆弱性を放置

特に、誰でも見られるレイアウトのまま運用しているケースは要注意です。

保守サポートでは、セキュリティ設定・ログ監視・最新パッチの適用などを通じて安全性を確保できます。

5. FileMaker保守を依頼するメリット

FileMakerを安定して運用し続けるには、日々のトラブル対応だけでなく、変化する業務に合わせた改善やセキュリティ対策が欠かせません。

ここでは、FileMaker保守を導入することで得られるメリットを紹介します。

5.1. 不具合がすぐに解消する

保守契約がある場合、FileMakerの動作不良やエラーなどのトラブルが発生しても、専門家が対応してくれます。

特にFileMakerは「トラブルが出ても誰も触れない」といった状況が起こりやすいため、迅速な復旧体制は大きな安心材料になります。

保守を依頼するメリット
  • 業務への影響を最小限に抑えられる
  • 原因調査から修正までスムーズに進む
  • 再発防止策まで含めてサポートしてもらえる

5.2. 業務改善が継続的に進む

FileMakerは改善を重ねることで真価を発揮するシステムですが、保守がないと改善要望が放置されることが多くあります。

日々の「ちょっとした不満」も放置せず改善できるため、現場のストレスを減らし、生産性の向上につながります。

保守を依頼するメリット
  • 現場の声に合わせた小規模な改善が可能になる
  • データ入力の手間を減らせる
  • 手作業を自動化できる
  • 使い勝手を継続的に向上できる

5.3. バージョンアップ時も安心できる

FileMakerやOSのバージョンアップは定期的に行われますが、そのたびに不具合が出る可能性があります。

バージョンアップの影響は大きいため、専門家に任せることで余計なトラブルを防ぐことが可能です。

保守を依頼するメリット
  • 事前検証を任せられる
  • 互換性チェックを実施してもらえる
  • トラブル発生時もすぐに修正できる
  • サーバーやクライアントの更新計画も相談できる

5.4. 社内の属人化を防げる

FileMakerは「社内の得意な人が作ったシステム」をベースにしているケースが多く、担当者が退職・異動すると運用が止まるリスクがあります。

保守サービスがあれば、急な担当者変更があってもシステムが動きを維持できます。

保守を依頼するメリット
  • 仕様の整理
  • マニュアル化
  • 運用フローの共有
  • トラブル時の代替対応

5.5. セキュリティ強化につながる

FileMakerは重要な業務データを扱うため、セキュリティ対策は必須です。

最新のセキュリティ基準に合わせた運用を行うことで、企業全体のリスクを大幅に軽減できます。

保守を依頼するメリット
  • アクセス権限の最適化
  • ログの監視
  • 不正アクセスの検知
  • 外部連携のセキュリティ強化
  • バックアップ体制の見直し

5.6. 長期的なコスト削減につながる

一見すると保守費用は「追加コスト」に思えるかもしれませんが、時間・工数の削減による中長期的なコスト削減効果が期待できます。

保守を依頼するメリット
  • トラブル対応にかかる外注費
  • 業務停止による売上損失
  • 担当者の残業や負担増
  • 再発する不具合への都度対応

5.7. システムが成長し続ける

FileMakerは改善し続けるシステムであり、保守があるほど、その良さが生きます。

保守は「現状維持のための作業」ではなく、企業の成長に合わせてシステムを育てるための投資でもあります。

保守を依頼するメリット
  • 業務に合った最新状態を保てる
  • 新機能の追加がしやすい
  • 周辺システムとの連携が進む
  • データベースが陳腐化しない

6. FileMaker保守会社を選ぶ際のポイント

FileMakerの保守は、システムの安定運用だけでなく、改善提案・セキュリティ対策・サーバー管理など、幅広い知識が求められます。

ここでは、FileMaker保守会社を選ぶ際に必ず確認したいポイントをまとめました。

これらをチェックすることで、安心して任せられるパートナーを見つけやすくなります。

6.1. FileMaker認定デベロッパーが在籍しているか

FileMakerには、公式の認定資格である Claris FileMaker 認定デベロッパー があります。

この資格を保有するエンジニアが在籍している会社は、基礎知識だけでなく設計・開発・保守まで一通り理解している証です。

専門性の高さは、トラブル対応の質やスピードに直結します。

確認ポイント
ここがポイント
  • 認定デベロッパーが複数在籍しているか
  • 最新バージョンの認定を取得しているか
  • FileMakerに特化した部署や担当者がいるか

6.2. FileMaker開発の実績が豊富か

保守会社を選ぶ際は「開発実績」も重要です。

FileMakerのプロは、開発と保守をセットで請け負っていることが多く、開発経験が豊富な会社ほど保守対応も精度が高い傾向があります。

特に、業務内容に近い事例があるとより安心です。

確認ポイント
ここがポイント
  • 過去にどのようなシステムを開発しているか
  • 業種/業務の理解があるか
  • 長期的な保守実績があるか
  • 直近のプロジェクトにも携わっているか

6.3. 業務理解力があるか

FileMakerの良さは「現場業務に寄り添ったシステムを作れること」です。

そのため、保守会社が業務内容を正しく理解できなければ、改善提案や修正の質が下がります。

開発者目線ではなく、「現場の使いやすさ」まで考えてくれる会社は信頼できます。

確認ポイント
ここがポイント
  • 業務ヒアリングが丁寧か
  • 業務フローの把握が早いか
  • システムの利用目的を理解してくれるか
  • 業界特有の課題を踏まえて提案してくれるか

6.4. 迅速なレスポンス体制

保守の価値は、何よりも 「困ったときにどれだけ早く対応してくれるか」 にあります。

レスポンスの早さは、業務停止リスクを大幅に軽減します。

確認ポイント
ここがポイント
  • 連絡手段(メール、チャット、電話)が豊富か
  • 障害時の優先対応があるか
  • 返信までの目安時間が決まっているか
  • サーバートラブル時にすぐ駆けつけられるか(リモートでも可)

6.5. 改修・追加開発まで対応できるか

保守会社によっては「トラブル対応のみ」しか行わない場合があります。

しかし、FileMakerは業務改善とセットで使われるシステムなので、保守と開発どちらにも対応できる会社が理想です。

「直すだけでなく、より良くする」提案ができる会社は、長期的に見て大きな価値があります。

確認ポイント
ここがポイント
  • 小規模修正
  • 新機能追加
  • 外部サービスとのAPI連携
  • レイアウト改善
  • スクリプトの大規模改修

6.6. セキュリティの知見があるか

セキュリティが弱い保守会社に任せると、情報漏えいやデータ損失のリスクが高まります。

FileMakerは顧客データ・売上情報・社内機密など重要データを扱うため、セキュリティに強い会社を選ぶべきです。

確認ポイント
ここがポイント
  • 権限設定/アクセス制御に詳しい
  • サーバーのセキュリティ設定ができる
  • ログ管理/監査に対応
  • 最新のセキュリティトレンドに精通している

6.7. レガシーFileMakerにも対応できるか

古いバージョンのFileMakerを使用している企業は多く、保守会社によっては「古いバージョンには対応不可」というケースもあります。

特に古いシステムからの移行は専門知識が必要なため、実績のある会社を選びましょう。

確認ポイント
ここがポイント
  • レガシー対応が可能か
  • 旧バージョンから最新バージョンへの移行実績があるか
  • データ移行や設計変更に詳しいか

6.8. スポット・月額など柔軟なプランがあるか

企業によって必要な保守内容や規模は異なるため、保守会社が柔軟なプランを用意しているかどうかも重要です。

ニーズに応じて選べるプランがあれば、無駄なコストをかけずに運用できます。

確認ポイント
ここがポイント
  • スポット対応(単発のトラブル時だけ依頼)
  • 月額保守(問い合わせ・改善・メンテナンスを定期的に実施)
  • 年間保守(改善+運用サポート含む長期契約)

7. FileMaker保守を開始するまでの流れ

FileMakerの保守を外部の専門会社へ依頼する際、「相談してから保守が始まるまでに、具体的にどのようなステップを踏むのか?」という点が気になるのではないでしょうか。

保守開始までの流れを理解しておくことで、依頼前の不安を解消でき、スムーズに導入を進められます。

ここでは、多くの開発会社が採用している一般的なステップを紹介します。

7.1. 現行システムの調査・ヒアリング

まず行われるのが、現在運用しているFileMakerシステムの状況を把握するためのヒアリングです。

この段階で、保守が必要な範囲や優先度が明確になります。

確認する内容
  • システムの目的と利用状況
  • 現在抱えている課題や不具合
  • 使用しているFileMakerのバージョン
  • サーバー構成やネットワーク環境
  • 利用者数/権限/データ量

7.2. 問題点の洗い出し

ヒアリング内容をもとに、開発会社がシステム内部をチェックし、潜在的な問題点を整理します。

この診断により、「どこにどんなリスクがあるのか」がわかるため、適切な保守内容を提案できます。

整理する内容
  • スクリプトの不具合
  • レイアウトの問題点
  • データベースの整合性
  • バックアップ設定
  • パフォーマンスの課題
  • セキュリティ設定

7.3. 保守プランの提案

洗い出した問題点と企業の利用状況を踏まえ、最適な保守プランが提案されます。

企業規模・利用人数・システムの規模によって柔軟にカスタマイズされのが一般的です。

提案内容の例
  • 月額保守 or スポット保守
  • どこまで対応するか(範囲・レベル)
  • バージョンアップの必要性
  • 改善箇所の優先順位
  • セキュリティ対策の有無
  • サーバー保守の必要性

7.4. 契約・キックオフ

提案内容に合意すると契約が締結され、正式な保守開始に向けたキックオフミーティングが行われます。

この段階で、企業側も開発会社側もスムーズに連携が取れる環境が整います。

契約内容の例
  • 連絡手段(メール・チャット・電話など)
  • 対応時間帯
  • 障害時の優先度/対応フロー
  • 担当者の役割分担
  • 初期対応で着手する箇所

7.5. 定期メンテナンス・障害対応

契約後は、実際に保守作業が開始されます。

必要に応じて、月次レポートで対応内容が共有されるケースもあります。

実施される主な対応
  • 障害や不具合の問い合わせ対応
  • バックアップ/ログの監視
  • パフォーマンス改善提案
  • レイアウト/スクリプト調整
  • セキュリティ対策の強化

7.6. 改善提案・追加開発の相談

保守は現状維持のためだけのものではありません。

運用するうちに新しい要望や改善点が生まれた場合、専門家にそのまま相談できます。

保守会社と定期的にコミュニケーションを取ることで、システムを企業の成長に合わせてアップデートし続けることが可能になります。

実施される主な対応
  • 業務効率化のための機能追加
  • 外部システムとのAPI連携
  • 新しいレイアウト作成
  • 権限の見直し
  • 新規部門の導入支援

8. FileMakerの保守なら「ブリエ」に相談

FileMakerの保守は、単なるトラブル対応ではなく、「企業の業務を止めない」「将来を見据えてシステムを育てる」ための重要な取り組みです。

だからこそ、信頼できるパートナー選びが欠かせません。

ブリエ株式会社は、FileMakerを中心に多くのシステム開発・保守を手がけ、困ったときにすぐ相談できる伴走型のサポート を提供しています。

FileMakerの改善・トラブル対応・バージョンアップ・外部連携など、保守に必要な工程をワンストップで任せられる点が、多くの企業から選ばれている理由です。

ブリエのFileMaker保守が選ばれる理由
  •  FileMaker専門エンジニアが在籍
  • 現場の業務理解を重視したヒアリング力
  • 障害対応のスピードが早い
  • 継続的な改善支援(運用伴走)
  • スポット対応から月額保守まで柔軟なプラン

「まずは一度相談したい」「継続的に任せたい」など、企業の状況に合わせて選べる保守プランが用意されています。

ブリエなら、貴社の課題を整理し、最適な改善プランを提案できます。

安心して使い続けられるFileMaker環境を整えたい場合は、ぜひ一度ご相談ください。

なお、弊社の保守については以下の記事で詳しくご紹介しております。

併せてご確認ください。

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監修:神保 和匡

株式会社ブリエ代表取締役。Webデザイン、WordPress、Elementor、DTPデザイン、カメラマンなどを経て、FileMakerエンジニアとなる。企業の経営課題であるDX化、業務効率化、ペーパーレス化、情報の一元管理など、ビジネスニーズの変化に合わせてFileMakerで業務システムを開発し、柔軟に拡張して解決いたします。

【全国対応】株式会社ブリエは、企業の経営課題であるDX化、業務効率化、ペーパーレス化、情報の一元管理など、ビジネスニーズの変化に合わせてFileMakerで業務システムを開発し、柔軟に拡張して解決します。あらゆる業種や規模の企業、非営利団体、学校に固有の課題を解決するカスタムAppをご提案します。

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