ローコードとノーコードの違いとは?FileMakerのローコード開発の特徴と成功のポイント

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監修:神保 和匡

FileMakerエンジニア

業務システムの開発方法として、近年注目されているのが「ローコード」や「ノーコード」です。

プログラミングの専門知識がなくてもシステムを構築できることから、多くの企業が業務改善やDX(デジタルトランスフォーメーション)の手段として導入を検討しています。

その中でよく比較されるのが、ローコード開発プラットフォームとして知られる「FileMaker(ファイルメーカー)」です。

しかし実際には、「FileMakerはローコードなのか?ノーコードなのか?」「ノーコードツールと何が違うのか?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

確かにノーコードツールは手軽に業務アプリを作成できる一方、業務が複雑になると拡張性やシステム連携の面で限界に直面するケースも少なくありません。

そのため、業務システムとして長く活用するには、柔軟性や拡張性を備えた開発基盤を選ぶことが重要です。

この記事では、ローコードとノーコードの違いを整理したうえで、FileMakerの特徴やノーコードツールとの違いを解説します。

さらに、FileMakerが業務システム開発に適している理由や、ローコード開発を成功させるポイントについても詳しく紹介します。

業務の効率化やDX推進のために、どの開発手法を選ぶべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

目次

1. ローコード・ノーコードとは何か

業務システムの開発方法として、近年注目されているのが「ローコード」と「ノーコード」です。

従来のシステム開発では、プログラミング言語を用いて一からシステムを構築する必要があり、専門エンジニアや長い開発期間が必要でした。

しかし、企業のDXが進む中で、より迅速に業務アプリケーションを開発できる手法として、ローコード・ノーコード開発が広く利用されるようになっています。

これらの開発手法では、画面上の操作や設定を中心にアプリケーションを構築できるため、従来よりも短期間でシステムを構築できる点が特徴です。

ただし、ローコードとノーコードは似ているようでいて、開発の自由度や拡張性に大きな違いがあります。まずはそれぞれの特徴を整理してみましょう。

1.1. ローコードとは

ローコードとは、最小限のプログラミングでアプリケーションを開発できる開発手法です。

GUI(グラフィカルユーザインターフェース)と呼ばれる、画面上の操作でシステムを設定できる仕組みを利用することで、画面やデータ構造を設定しながら開発できます。

従来のシステム開発よりも短期間で業務アプリケーションを構築することが可能で、必要に応じてスクリプトやコードを追加できるため、業務に合わせた柔軟なカスタマイズもできます。

ローコード開発の主な特徴は以下のとおりです。

  • GUI操作を中心にアプリケーションを開発できる
  • 必要に応じてコードを追加し、高度な機能を実装できる
  • 従来の開発よりも短期間でシステムを構築できる
  • 業務に合わせた柔軟なカスタマイズが可能
  • 外部システム連携やAPI利用にも対応できる

このようにローコードは、開発スピードと柔軟性の両方を兼ね備えた開発手法として、業務システム開発の分野で広く活用されています。

FileMakerは、このようなローコード開発プラットフォームの一つに分類されるツールです。

1.2. ノーコードとは

ノーコードとは、プログラミングを行わずにアプリケーションを開発できる手法です。

あらかじめ用意されたテンプレートや機能を組み合わせることで、画面上の操作だけでアプリケーションを作成できます。

ノーコードツールは操作が比較的簡単で、ITの専門知識がない担当者でもアプリを作成できるため、小規模な業務アプリや簡易的なツールの開発に適しています。

たとえば、データ管理アプリや簡単な申請フォーム、タスク管理ツールなどはノーコードでも作成可能です。

ノーコード開発の主な特徴は以下のとおりです。

  • プログラミングを行わずにアプリを作成できる
  • テンプレートや既存機能を組み合わせて開発する
  • ITの専門知識がなくても操作しやすい
  • 短期間で簡易的なアプリケーションを作成できる
  • 小規模な業務ツールや試験的なシステムに向いている

一方で、業務が複雑になるほどテンプレートの制約を受けやすく、データ構造の変更や高度な業務ロジックの実装が難しくなる場合もあります。

そのため、ノーコードツールを導入する際には、将来的な業務拡張やシステム連携も考慮することが重要です。

2. FileMakerとノーコードツールの違いを比較

ノーコードツールは、プログラミングの知識がなくても業務アプリケーションを作成できることから、多くの企業で活用が進んでいます。

特に、小規模なデータ管理や簡易的な業務ツールを短期間で構築できる点は大きなメリットです。

一方で、業務システムとして利用する場合は、開発の自由度や拡張性、外部システムとの連携なども重要な判断要素になります。

ここでは、FileMakerとノーコードツールの違いを、いくつかの観点から比較して整理します。

2.1. 開発の自由度の違い

ノーコードツールでは、あらかじめ用意された機能やテンプレートを組み合わせてアプリケーションを作成します。

そのため、基本的な業務アプリは簡単に作成できますが、テンプレートの枠を超えた開発には制限があります。

一方、FileMakerはGUI操作で基本構造を構築しながら、スクリプトやカスタマイズを加えることで柔軟な開発が可能です。

業務の流れに合わせた独自のロジックや処理を組み込むことができるため、より複雑な業務システムにも対応できます。

開発の自由度の違いを整理すると、次のようになります。

ノーコードツール
  • テンプレートや既存機能を組み合わせて開発する
  • 基本的な業務アプリは短期間で作成できる
  • テンプレートの範囲外の機能は実装しにくい
FileMaker
  • GUI操作で基本構造を構築できる
  • スクリプトや設定で業務ロジックを柔軟に構築できる
  • 業務に合わせた独自のシステム設計が可能

2.2. カスタマイズ性の違い

ノーコードツールは操作が簡単である一方、カスタマイズできる範囲がツールの機能に依存しがちです。

特定の機能が用意されていない場合、希望する業務フローをそのまま実装できないケースもあります。

FileMakerはデータ構造や画面設計を自由に設計できるため、企業の業務フローに合わせたシステムを構築できます。

既存の業務をツールに合わせるのではなく、業務に合わせてシステムを設計できる点が大きな特徴です。

カスタマイズ性の違いは次のとおりです。

ノーコードツール
  • 用意された機能の範囲でカスタマイズする
  • 業務をツールの仕様に合わせる必要がある
  • 複雑な業務フローの実装は難しい
FileMaker
  • データ構造から自由に設計できる
  • 業務フローに合わせてシステムを構築できる
  • 複雑な業務処理にも対応できる

2.3. 外部連携・API対応の違い

企業の業務システムでは、会計システムやECサイト、在庫管理システムなど、複数のシステムとデータ連携するケースが多くあります。

ノーコードツールでも外部連携に対応しているものはありますが、連携できるサービスが限定されている場合があります。

そのため、既存システムとの連携が難しいケースもあります。

FileMakerではAPIを利用した外部システム連携が可能であり、さまざまなサービスとデータ連携できるため、既存の業務システムと連携した統合環境を構築することが可能です。

ノーコードツール
  • 連携できるサービスが限定されることがある
  • API利用が制限される場合がある
  • 複雑なシステム連携には対応しにくい
FileMaker
  • APIを利用した外部システム連携が可能
  • 複数システムのデータ統合ができる

2.4. セキュリティ・権限管理の違い

業務システムでは、データの安全性やアクセス権限の管理も重要な要素です。

特に企業内で利用するシステムでは、ユーザごとに閲覧・編集できるデータを制御する必要があります。

ノーコードツールでも基本的な権限管理は可能ですが、細かいアクセス制御や高度なセキュリティ設定が難しい場合があります。

一方、FileMakerではユーザごとの権限設定やアクセス制御を細かく設定できるため、企業の業務システムとして安全に運用することが可能です。

ノーコードツール
  • 基本的なユーザ管理や権限設定は可能
  • ツールによっては細かいアクセス制御が難しい場合がある
  • セキュリティ設定がツールの仕様に依存する
FileMaker
  • ユーザごとに細かいアクセス権限を設定できる
  • データの閲覧/編集範囲を柔軟に制御できる
  • 業務システムとして安全な運用設計が可能

2.5. 将来的な拡張性の違い

業務システムは導入して終わりではなく、業務の変化に合わせて継続的に改善していく必要があります。

特に企業の業務システムでは、事業の成長や業務プロセスの変化に応じてシステムを拡張するケースが少なくありません。

ノーコードツールは初期導入が簡単な反面、業務が拡大した際に機能が不足したり、システムを作り直さなければならないケースがあります。

一方、FileMakerはローコード開発プラットフォームとして、システムを段階的に拡張できる点が特徴です。

ノーコードツール
  • 初期導入が比較的簡単
  • 機能はツールの仕様に依存する
  • 業務拡張時に対応できない場合がある
  • システムを作り直す必要が出ることがある
FileMaker
  • 小規模な業務アプリから導入できる
  • 業務の拡大に合わせて機能追加が可能
  • 既存システムと連携しながら拡張できる
  • 作り直さずにシステムを成長させることができる

3. ノーコードの導入で起きやすい失敗パターン

ノーコードツールのメリットは手軽にアプリケーションを作成できることですが、実際の業務環境では、導入後に想定していなかった課題が発生するケースもあります。

特に、業務が複雑になった場合やシステム連携が必要になった場合には、ツールの仕様や設計の制約によって運用が難しくなることがあります。

ここでは、ノーコードツール導入後に起きやすい代表的な失敗パターンを紹介します。

3.1. 部門ごとにツールが増殖する

ノーコードツールは導入のハードルが低いため、各部署が個別にツールを導入するケースが少なくありません。

営業部門、バックオフィス部門、マーケティング部門など、それぞれが独自に業務アプリを作成すると、ツールやデータが分散してしまうことがあります。

このような状態になると、部署ごとにデータ管理の方法が異なり、情報の共有や統合が難しくなります。

同じような機能のアプリが複数作られてしまい、業務の効率化どころか管理が複雑化してしまうことも少なくありません。

ノーコード導入時に起きやすい問題
  • 部門ごとに異なるツールを導入してしまう
  • 同じような業務アプリが複数存在する
  • データが分散し、全体の情報が把握しにくくなる
  • ツール間の連携ができず、手入力が増える

3.2. 業務が複雑になると設計が破綻する

ノーコードツールはテンプレートや既存機能を組み合わせてアプリケーションを作成する仕組みのため、シンプルな業務には適しています。

しかし、業務フローが複雑になるほど、ツールの機能だけでは対応できなくなる場合があります。

たとえば、複数の条件分岐を伴う業務処理や、複雑なデータ構造を扱うシステムでは、ノーコードツールの機能だけでは十分に対応できないなどです。

その結果、ツールの仕様に合わせて業務を変更しなければならないケースもあります。

ノーコード導入時に起きやすい問題
  • 複雑な業務フローをシステム化できない
  • 条件分岐が増えると管理が難しくなる
  • データ構造が複雑になると対応できない
  • 業務をツールに合わせて変更する必要が出る

3.3. 外部システム連携で止まる

企業の業務では、会計システム、ECサイト、在庫管理システム、顧客管理システムなど、複数のシステムが連携して動いているケースが一般的です。

そのため、新しく導入する業務アプリも既存システムとのデータ連携が必要になることが少なくありません。

ノーコードツールの中には外部サービスとの連携機能を持つものもありますが、連携できるサービスが限定されている場合があります。

そのため、企業独自のシステムや既存の基幹システムと連携できず、業務の一部しかシステム化できないというケースもあります。

ノーコード導入時に起きやすい問題
  • 連携できるサービスが限定される
  • API連携が制限される場合がある
  • 既存の業務システムと接続できない
  • 結局手作業でデータ移行を行う必要がある

3.4. 拡張フェーズで作り直しが発生する

ノーコードツールは、短期間でアプリケーションを作成できる点が魅力です。

しかし、業務が拡大したり、新しい機能が必要になった場合、ツールの仕様では対応できなくなるケースがあります。

たとえば、最初は簡単なデータ管理ツールとして導入したアプリでも、業務が拡大すると高度な業務処理やシステム連携が必要になることがあります。

その場合、既存のノーコードアプリでは対応できず、新しいシステムを作り直す必要が生じることもあります。

ノーコード導入時に起きやすい問題
  • 業務拡大に伴いツールの機能が不足する
  • 新しい機能を追加できない
  • システムを作り直す必要が出る
  • データ移行や再開発のコストが発生する

4. FileMakerがローコードで業務に適応できる理由

ノーコードツールは手軽にアプリケーションを作成できる一方で、業務が複雑になるほど柔軟性や拡張性の面で限界に直面することがあります。

こうした課題を解決する手段として注目されているのが、ローコード開発プラットフォームであるFileMakerです。

FileMakerはGUI操作を中心に開発できるため、専門的なプログラミング知識がなくても業務アプリケーションを構築できます。

それに加えて、データ構造の設計や業務ロジックの構築、外部システムとの連携などにも柔軟に対応できる点が特徴です。

ここでは、FileMakerがローコード開発で業務に適応できる理由を紹介します。

4.1. データ構造から設計できる柔軟性

業務システムを構築する際に重要になるのが、データ構造の設計です。

顧客情報、受注情報、在庫情報など、企業の業務ではさまざまなデータが連携しながら管理されています。

ノーコードツールでは、あらかじめ用意されたデータ構造の範囲内でアプリケーションを構築するケースが多く、複雑な業務データの管理が難しい場合があります。

FileMakerでは、テーブルやフィールドを自由に設計できるため、企業の業務内容に合わせたデータ構造を構築することが可能です。

これにより、業務の流れに合わせたシステム設計ができます。

FileMakerのデータ設計の特徴
  • 業務に合わせたデータ構造を自由に設計できる
  • テーブル同士のリレーションを柔軟に構築できる
  • 複雑な業務データを一元管理できる
  • 業務の変化に合わせてデータ構造を拡張できる

4.2. スクリプト制御による高度な業務ロジック構築

企業の業務では、単純なデータ管理だけではなく、さまざまな業務ルールや処理が存在します。

たとえば、承認フロー、条件分岐、通知処理、データ更新の自動化などです。

ノーコードツールではこうした処理をテンプレートで対応することが多く、複雑な業務ロジックを実装するのが難しい場合があります。

FileMakerではスクリプト機能を利用することで、業務フローに合わせた処理を柔軟に構築できるため、単なるデータ管理ツールではなく、業務を仕組み化するシステムとして活用することが可能です。

スクリプト機能の主な特徴
  • 業務フローに合わせた処理を自動化できる
  • 条件分岐など複雑な業務ロジックを実装できる
  • データ処理や更新作業を自動化できる
  • 承認フローや通知機能などを構築できる

4.3. API・外部連携に対応した拡張性

企業の業務では、複数のシステムが連携して運用されることが一般的です。

たとえば、顧客管理システム、会計システム、ECサイト、在庫管理システムなど、多くのデータがシステム間で連携しています。

FileMakerではAPIを利用した外部システム連携が可能であり、さまざまなサービスとデータを連携できるため、務全体をつなぐシステム基盤として活用することができます。

FileMakerの外部連携の特徴
  • APIを利用した外部システム連携が可能
  • クラウドサービスや他システムとデータ連携できる
  • 複数の業務システムを統合できる
  • 業務全体のデータを一元管理できる

4.4. 作り直さずに進化できる設計思想

業務システムは、一度導入して終わりではありません。

企業の成長や業務の変化に合わせて、機能追加や改善を繰り返しながら進化させていく必要があります。

ノーコードツールの場合、最初は簡単な業務アプリとして導入できても、業務が拡大すると機能が不足し、システムを作り直さなければならないケースがあります。

FileMakerは、ローコード開発プラットフォームとして段階的なシステム拡張を前提に設計されているため、小さな業務アプリからスタートし、必要に応じて機能を追加しながらシステムを成長させることができます。

FileMakerの拡張性の特徴
  • 小規模な業務アプリから導入できる
  • 機能追加によってシステムを段階的に拡張できる
  • 業務の変化に合わせて柔軟に改善できる
  • 作り直さずにシステムを成長させることができる

5. FileMakerのローコード開発が適している企業

ローコードやノーコードの開発手法にはそれぞれ特徴があり、企業の業務内容やシステム要件によって適した選択肢は異なります。

ノーコードツールは手軽にアプリケーションを作成できるため、小規模な業務ツールには適していますが、業務が複雑になるほど柔軟性や拡張性が求められるようになります。

そのような場合、ローコード開発プラットフォームであるFileMakerを活用することで、業務に合わせたシステムを構築しやすくなります。

ここでは、特にFileMakerのローコード開発が適している企業の特徴を紹介します。

5.1. Excel管理が複雑化している企業

多くの企業では、業務データの管理にExcelが利用されています。

Excelは手軽に利用できるため、小規模なデータ管理には便利ですが、業務が拡大するにつれて管理が複雑化するケースが少なくありません。

たとえば、複数のExcelファイルでデータを管理していたり、ファイルのバージョンが増えてしまったりすると、最新のデータがどこにあるのか分からなくなることがあります。

また、複数人で同時に作業する場合、データの更新ミスや重複入力が発生することもあります。

Excel管理に限界が来ている状況
  • 複数のExcelファイルでデータを管理している
  • 最新データがどこにあるか分からなくなることがある
  • 同じデータを複数のファイルで更新している
  • データ入力や集計を手作業で行っている

このような課題を抱える企業の場合、FileMakerでデータを一元管理することで、業務効率の改善につながる可能性があります。

5.2. 業務が属人化している企業

一部の業務で、特定の担当者しか理解していない業務フローやデータ管理方法が存在することがあります。

このような状態は「属人化」と呼ばれ、担当者が不在になると業務が滞る原因になります。

属人化が進んでいる場合、業務手順が明確に整理されておらず、データ管理も個人の判断に依存しているケースが多く見られます。

その結果、業務の引き継ぎが難しくなったり、ミスが発生しやすくなったりします。

属人化の兆候として挙げられる状況
  • 特定の担当者しか業務内容を把握していない
  • データ管理の方法が担当者ごとに異なる
  • 業務手順が明確に共有されていない
  • 担当者が変わると業務が止まってしまう

FileMakerを活用して業務フローをシステム化することで、業務の標準化や情報共有を進めることができます。

5.3. 複数システムが乱立している企業

企業の中には、部署ごとに異なるシステムやツールを導入しているケースも多く見られます。

たとえば、営業部門では顧客管理ツール、バックオフィスでは会計ソフト、在庫管理では別のシステムなど、それぞれの業務に応じて異なるツールが使われていることがあります。

こうした状況では、データがシステムごとに分散してしまい、情報を一元的に管理することが難しくなります。

また、システム間でデータを手作業で移行している場合、入力ミスや作業負担が増える原因にもなります。

システムの統合を検討すべき状況
  • 部門ごとに異なるシステムを利用している
  • 同じデータを複数のシステムに入力している
  • システム間のデータ連携ができていない
  • 手作業でデータを移行している

FileMakerを利用すれば、複数の業務データを一元管理する仕組みを構築することが可能です。

5.4. 将来的にDXを本格推進したい企業

近年、多くの企業がDXに取り組んでいます。

DXでは、単にツールを導入するだけでなく、業務プロセス全体を見直しながらデータ活用を進めていくことが重要です。

そのため、将来的な業務拡張やシステム連携も見据えたシステム基盤を構築する必要があります。

柔軟に拡張できるシステムを導入しておくことで、業務改善や新しい取り組みにも対応しやすくなります。

DXを進める企業のニーズの例
  • 業務データを一元管理したい
  • 部門を横断したデータ活用を進めたい
  • 業務プロセスをデジタル化したい
  • 将来的なシステム拡張に対応できる基盤を作りたい

このような企業では、柔軟に拡張できるローコード開発プラットフォームを導入することで、DX推進の基盤を整えることができます。

6. FileMakerでローコード開発を成功させるポイント

FileMakerは柔軟性の高いローコード開発プラットフォームですが、ツールを導入するだけで業務改善が自動的に進むわけではありません。

業務システムとして効果的に活用するためには、導入前の準備や開発の進め方が重要になります。

特に企業の業務システムでは、既存業務との整合性や将来的な拡張性を考慮した設計が求められます。

ここでは、FileMakerを活用したローコード開発を成功させるためのポイントを紹介します。

6.1. 業務整理から始める

業務システムを導入する際によくある失敗の一つが、業務の整理を行わないままシステムを作り始めてしまうことです。

現状の業務フローを十分に整理せずにシステム化すると、後から業務とシステムの間にズレが生じる可能性があります。

そのため、まずは現在の業務プロセスを整理し、どの業務をシステム化するのかを明確にすることが重要です。

業務の流れやデータの管理方法を整理することで、システムの設計もしやすくなります。

業務整理のポイント
ここがポイント
  • 現在の業務フローを整理する
  • 業務の中で非効率な部分を洗い出す
  • 管理しているデータの種類を整理する
  • システム化する範囲を明確にする

6.2. スモールスタートで段階的に拡張する

業務システムを導入する際、最初からすべての業務をシステム化しようとすると、開発期間やコストが大きくなってしまうことがあります。

また、実際に運用してみないと課題が見えない場合もあります。

そのため、まずは特定の業務から小さくスタートし、運用しながら段階的に機能を拡張していく方法が効果的です。

FileMakerはこのような段階的な開発に適しており、業務の変化に合わせてシステムを改善していくことができます。

スモールスタートのメリット
ここがポイント
  • 初期導入の負担を抑えられる
  • 実際の運用を通じて課題を把握できる
  • 段階的に機能を追加できる
  • 現場の意見を反映しながら改善できる

6.3. 設計段階で将来の拡張性を考慮する

業務システムは一度導入すると長期間利用されるため、将来的な業務拡張も考慮した設計が重要です。

たとえば、新しい業務の追加や部門間のデータ共有など、運用を続ける中でシステムの役割が広がることがあります。

そのため、データ構造やシステム構成を設計する段階で、将来的な機能追加やシステム連携を想定しておくことが重要です。

拡張性を考慮した設計を行うことで、システムの作り直しを防ぐことができます。

設計時のポイント
ここがポイント
  • データ構造を整理して設計する
  • 業務の拡張を想定したシステム構成にする
  • 外部システム連携の可能性を考慮する
  • 長期的な運用を前提に設計する

6.4. 開発パートナーの選定が成否を分ける

FileMakerはローコード開発プラットフォームであるため、比較的柔軟にシステムを構築することができます。

しかし、業務システムとして効果的に活用するためには、適切な設計や開発ノウハウが重要です。

そのため、FileMakerの開発経験が豊富なパートナーと連携することで、業務に適したシステムを構築しやすくなります。

業務整理から設計、開発、運用までをサポートしてくれるパートナーを選ぶことで、システム導入の成功率を高めることができます。

開発パートナーを選ぶポイント
ここがポイント
  • FileMaker開発の実績があるか
  • 業務システム開発の経験が豊富か
  • 業務整理や要件定義の支援ができるか
  • 導入後のサポート体制が整っているか

7. FileMakerでローコード開発を検討するならブリエ

FileMakerを活用したローコード開発は、業務に合わせた柔軟なシステムを構築できる点が大きな特徴です。

しかし、業務システムとして効果的に運用するためには、業務整理やシステム設計、開発ノウハウが重要になります。

そのため、業務に適したシステムを構築するには、FileMakerの開発経験が豊富なパートナーと連携することが欠かせません。

特に、業務の整理から設計、開発、運用までを一貫して支援できるパートナーを選ぶことで、システム導入の成功率は高まります。

株式会社ブリエでは、FileMakerを活用した業務システム開発を通じて、企業の業務効率化やDX推進を支援しています。

ブリエが提供している主な支援内容
  • 業務整理からシステム設計までトータルで支援
  • FileMakerを活用した業務システム開発
  • 既存システムとの連携やデータ統合の支援
  • 導入後の改善/運用サポート

FileMakerを活用したローコード開発を検討している場合は、まずは自社の業務課題やシステム要件を整理することが重要です。

ブリエでは、業務内容や課題に合わせた最適なシステム構築について相談することができます。

業務の効率化やDX推進を進めたい企業は、FileMakerを活用したローコード開発の導入を検討してみてはいかがでしょうか。

自社の業務にFileMakerが適しているか知りたい場合は、まずはお気軽にご相談ください。

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監修:神保 和匡

株式会社ブリエ代表取締役。Webデザイン、WordPress、Elementor、DTPデザイン、カメラマンなどを経て、FileMakerエンジニアとなる。企業の経営課題であるDX化、業務効率化、ペーパーレス化、情報の一元管理など、ビジネスニーズの変化に合わせてFileMakerで業務システムを開発し、柔軟に拡張して解決いたします。

【全国対応】株式会社ブリエは、企業の経営課題であるDX化、業務効率化、ペーパーレス化、情報の一元管理など、ビジネスニーズの変化に合わせてFileMakerで業務システムを開発し、柔軟に拡張して解決します。あらゆる業種や規模の企業、非営利団体、学校に固有の課題を解決するカスタムAppをご提案します。

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