【機能事例】FileMakerから作成するExcelをよりリッチに!VBAを利用した出力機能を紹介

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執筆者:中富 悠貴

FileMakerエンジニア

【機能事例】FileMakerから作成するExcelをよりリッチに!VBAを利用した出力機能を紹介

業務システムで帳票やデータをExcel(エクセル)ファイルとして出力する場面は多くあります。また、FileMaker(ファイルメーカー)を利用している場合でも、Excel出力は標準機能として簡単に実現可能です。

しかし、実際の現場では以下のような要望をいただくことが少なくありません。

  • 見た目をもっと整えたい
  • グラフや集計を自動で作成したい
  • 印刷レイアウトを最適化したい
  • Excelならではの操作性を活かしたい

こうしたニーズに応えるため、今回はExcel VBA(Visual Basic for Applications)を活用して、FileMakerから出力するExcelをカスタマイズする機能を開発しました。

本記事では、その機能事例をご紹介します。

目次

背景と課題

あるクライアント様では、FileMakerから出力したExcelファイルをユーザーが手作業で加工していました。

この背景に対し、以下の課題がありました。

  • 毎回フォーマット調整が必要
  • 手作業によるミスが発生
  • 作業時間がかかる
  • 担当者によって品質にばらつきがある

これらの課題を解決するため、 出力した時点で完成形に近いExcelを生成することを目的に開発を行いました。

システム構成

今回の機能は、以下の流れで動作します。
この構成により、FileMaker単体では難しい高度な表現を実現しました。

    • FileMakerからExcelファイルを出力
    • 出力されたExcelに対してVBAマクロを実行
    • レイアウト・書式・処理を自動適用

1.VBAの自動実行

Excelファイルにあらかじめマクロを組み込み、FileMakerから出力後に自動処理が走るように設計。

VBA(Visual Basic for Applications)とは?
Microsoft ExcelなどのOffice製品に搭載されているプログラミング言語で、作業の自動化や処理の効率化を実現できます。
繰り返し作業や複雑な処理を自動で実行できるのが特徴です。

2.テンプレート設計

VBAを組み込んだテンプレートファイルを用意し、そこにデータを書き込む構成とすることで保守性を向上。

3.FileMakerとの役割分担

FileMakerはデータ生成・出力、Excel(VBA)は見た目・加工・分析と役割を分離することで、それぞれの強みを最大限に活かしています。

実装した主な機能

1. 書式・レイアウトの自動調整

  • フォント・文字サイズの統一
  • セルの結合・罫線の設定
  • ヘッダー・フッターの整形

出力直後からそのまま使える帳票を実現しています。

2.自動集計・数式の設定

  • 合計・平均などの自動計算
  • 条件付き書式の適用
  • データに応じた動的な計算処理

FileMakerでは表現しきれない部分をExcel側で補完しています。

3. グラフの自動生成

  • 売上推移グラフ
  • カテゴリ別集計グラフ
  • データに応じた可変グラフ

データの可視化を自動化し、分析作業を効率化しました。

4. 印刷用レイアウトの最適化

  • 改ページの自動設定
  • 印刷範囲の調整
  • 用紙サイズへのフィット

印刷して使う現場でもすぐに利用可能です。

導入後の効果

導入後の効果

1. 作業時間の削減

手作業で行っていたExcel加工が不要になり、大幅な工数削減を実現しました。

2. ミスの削減

自動化により、ヒューマンエラーがほぼゼロに。

3. 品質の均一化

誰が出力しても同じ品質の帳票が生成されるようになりました。

4. データ活用の促進

グラフや集計が自動化され、分析がしやすくなりました。

まとめ

今回ご用意させていただいた機能は、以下のようなケースで特に効果を発揮します。

  • 見た目が重要な帳票をExcelで扱う業務
  • Excelでの二次加工が前提になっている業務
  • 定期的にExcelの同じ形式のレポートを作成している
  • Excelによるデータの可視化・分析を効率化したい

FileMakerの標準機能でもExcel出力は可能ですが、視覚的な要素に対する操作を行うことは最新のClaris FileMaker 2025(2026年4月現在)のバージョンでもできません。

しかしながらVBAと組み合わせることで、FileMakerだけでは対応できない処理を加えることが可能となり、より高度で実用的な帳票デザインを実現できます。

今回のようにFileMakerでデータを管理し、Excelで表現力を強化という構成は、業務効率化において非常に有効なため、FileMakerの枠にとらわれない開発や外部ツールとの連携を行うための提案をさせていただくことも可能です。

この事例が、貴社の課題解決のヒントとなれば幸いです。

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株式会社ブリエFileMakerエンジニア。ローコード開発を筆頭にプロコードからフロントエンドまで、多種多様な開発経験を活かしたフットワークの軽さが自慢のオールラウンダー。より便利に、より使いやすいUI/UXデザインをモットーに、新しい分野にも積極的に挑戦することで、あらゆるニーズに柔軟に対応できるよう、日々勉強を続けております。

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