FileMakerエンジニア
「取引先から届くExcelやCSVファイルを、毎回手動でダウンロードしてFileMaker(ファイルメーカー)に取り込んでいる」
「Googleドライブに集約しているが、業務システムとの連携ができていない」
このようなお悩みを解決するため、Googleドライブにアップロードされたファイルを自動でFileMakerに取込する仕組みを構築しました。
本記事では、その機能事例をご紹介します。
目次
背景と課題
あるクライアント様では、日々複数の拠点や取引先から多くのデータファイルが送られてきていました。
- 各担当者がGoogleドライブへアップロード
- 担当者が手動でファイルをダウンロード
- FileMakerへ手動でインポート
- 処理後にファイルを整理
- 作業の手間がかかる
- 取り込み漏れが発生する
- 作業担当者に依存する
- 手違いによるヒューマンエラーが起こる
システム構成
1. Googleドライブにファイルをアップロード
利用者はGoogleドライブの所定の共有フォルダに、これまで通りCSVやExcelファイルをアップロードを行うだけで完了となります。
2.仮想ドライブをマウントしたサーバーと同期
GoogleドライブのPC版をインストールしたサーバーの仮想ドライブに、アップロードされたファイルが同期されます。
3. batファイルをタスクスケジューラで定期実行
4. FileMaker スケジューラ(FMS)で自動取込
FileMaker Serverの機能であるスケジューラにより、定期的に自動取込スクリプトが実行。
フォルダの確認を行い、ファイルがあれば取込を行うため、夜間などの業務時間外でも処理が可能。
この一連の処理は、Claris ConnectやAPIではなく、batファイルによる連携のメリットとしては以下が挙げられます。
- 追加のコストがかからない
- 構成がシンプル
- メンテナンスが容易
導入後の効果
1. 作業時間の大幅削減
従来:1日30分 × 担当者数
導入後:アップロードのみ(数秒)
年間で大幅な工数削減に成功。
2. ヒューマンエラーの削減
- 取込漏れゼロ
- ファイル指定ミスなし
- 手作業削減
業務の安定性が向上しました。
3. 業務の標準化
- 拠点が増えても運用は同じ
- 担当者が変わっても問題なし
- 業務時間外でも自動で処理
属人化の解消にもつながりました。
導入までのスケジュールと費用感
導入スケジュール
| 工程 | 内容 | スケジュール |
|---|---|---|
| 要件定義 | 取込対象ファイルの種類、ファイルレイアウト確認、取込先テーブル設計確認、エラー処理方針決定、運用フロー確認 | 0.5~1週間 |
| 仕様設計 | フォルダ構成、batファイル仕様、FileMakerスクリプト、ログ・エラーハンドリング、スケジュール設計など | 0.5~1週間 |
| 開発・構築 | batファイル作成、タスクスケジューラ設定、FileMakerスクリプト作成、FileMakerスケジューラ設定 | 1週間 |
| テスト・調整 | 本番環境に近いサーバーでの動作確認、不具合修正 | 0.5週間 |
| 導入・本番リリース | 本番環境での運用開始、動作確認、操作説明 | 0.5週間 |
| 合計期間 | 3~4週間 | |
費用感(目安)
| 項目 | 内容 | 費用(目安) |
|---|---|---|
| 要件定義・設計費 | 初期ヒアリング、設計ドキュメント | 約25~35万円 |
| 機能開発費 | 自動取込機能、サーバー設定、エラーチェック | 約30~40万円 |
| テスト・導入支援 | フローチェック、本番リリース、マニュアル作成 | 約20~25万円 |
| 合計費用 | 約75~100万円 | |
まとめ
この度の開発ではGoogleドライブとFileMakerの直接的な連携ではなく「シンプルなbat処理+FileMakerの自動取込」という構成にすることで「安定・低コスト・高い保守性」を実現しました。
業務改善は、必ずしも大規模なシステム連携が必要とは限らないため、既存環境を活かしながら、最適な仕組みを設計することも重要になります。
FileMakerには様々な機能があるため、より効率的な運用を行うための提案をさせていただくことも可能です。
この事例が、貴社の課題解決のヒントとなれば幸いです。
株式会社ブリエでは、FileMakerを活用したシステム開発や運用支援を行っています。
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株式会社ブリエFileMakerエンジニア。ローコード開発を筆頭にプロコードからフロントエンドまで、多種多様な開発経験を活かしたフットワークの軽さが自慢のオールラウンダー。より便利に、より使いやすいUI/UXデザインをモットーに、新しい分野にも積極的に挑戦することで、あらゆるニーズに柔軟に対応できるよう、日々勉強を続けております。








