FileMakerエンジニア
「自社のシステム、何年も前に作ったきりで古くなっている……」
「当時の担当者がいなくなって、中身がブラックボックス化している……」
「今のビジネススピードについていけていない気がする……」
長く愛用してきたFileMaker(ファイルメーカー)システムに対して、このような悩みをお持ちではありませんか?
手軽に構築できるからこそ陥りやすい「属人化」や「システムの老朽化」。
しかし、それは「捨て時」ではなく、実は「進化のチャンス」かもしれません。
本記事では、古いFileMakerシステムを現代のビジネスに最適化し、DX(デジタルトランスフォーメーション)の核へと生まれ変わらせるための5つのステップをご紹介します。
目次
1. 現状の「健康状態」を客観的に評価する
まずは、今のシステムが抱えているリスクを正しく把握する。
- バージョンの確認
利用しているFileMakerのバージョンは最新ですか?古いバージョン(特にサポートが終了したもの)は、最新のOSで動作しなかったり、セキュリティホールが放置されたりするリスクがあります。
- 仕様のブラックボックス化
「特定の社員しか触れない」「計算式が複雑すぎて誰も解読できない」といった状況(属人化)を放置すると、トラブル時にビジネスが止まる可能性があります。
- パフォーマンスの低下
データの蓄積により動作が重くなっていないか、非効率な設計がリソースを圧迫していないかをチェックします。
2. 刷新のゴール設定と「段階的移行」の検討
一気に全てを新しくしようとすると、コストも現場への負担も膨大になります。FileMakerの強みは「柔軟性」です。
- 優先順位を決める
「まずは動かなくなるリスク(サーバー刷新)を解消する」「次にモバイル対応を行う」といったように、優先度の高いものから着手しましょう。
- 投資対効果を考える
その機能を改修することでどれだけ業務時間が短縮されるか、人的ミスが減るかを数値化します。
3. UI/UXのモダン化とモバイル活用
10年前のシステムと今のシステムで、最も差が出るのが「使いやすさ」です。
- モバイルファースト
現場でiPhoneやiPadを活用していますか?外回りや倉庫でも入力・確認ができるよう、モバイルに最適化したレイアウトを作成することで、業務スピードは劇的に向上します。
- 情報の見える化
複雑なリスト画面ではなく、グラフや進捗状況が一目でわかる「管理ダッシュボード」を導入しましょう。
4. 外部連携による「自動化」の実現
現代のシステムに求められるのは、他のツールとの「つながり」です。
- API連携
SlackやChatworkへの自動通知、Googleカレンダーとの同期、クラウドサインとの連携など、他のWebサービスとつなげることで、情報の二重入力や連絡漏れを防止します。
プログラミングの知識が少なくても、ワークフローを自動化できるツールを活用すれば、さらに高度な仕組みが構築可能です
5. 専門パートナーとの共創
内製開発で行き詰まった時こそ、プロの視点を取り入れてみてください。
- 客観的なコードレビュー
複雑化したシステムを整理し、保守性の高いコードに修正します。
- 技術のトレンドをキャッチ
最新のFileMaker機能(AIやアドオンなど)をどう活用すべきか、最適なアドバイスが得られます。
まとめ
FileMakerは、古いからといって捨てる必要はありません。
むしろ、これまで蓄積された「業務の知恵」が詰まった貴重な資産です。
それを現代の技術で磨き直すことで、どのパッケージソフトよりも自社にフィットした「最強の武器」に生まれ変わります。
「うちのシステム、どうすればいい? 」
そんな小さな疑問からでも構いません。
株式会社 ブリエにご相談ください。
私たちと一緒に、次世代のビジネスを支えるシステムへの第一歩を踏み出しましょう。
株式会社ブリエのプログラマー。サービス、製造、IT分野と幅広い業界の現場で培った実務経験を活かし、お客様の潜在的なニーズに応えます。デジタルとアナログ両面の良さを生かし、「本当に使いやすい」と感じる、業務効率化に直結したシステム構築を実現します。休日はDIY、バイク、カヌー、ラジコン、ギターなど、ものづくりや趣味に没頭するアクティブ派です。








