FileMakerエンジニア
2026年あけましておめでとうございます!
新年と言えば「一年の計は元旦にあり」ということわざがありますが、他にも「一日の計は朝にあり」や「一生の計は勤(つとめ)にあり」といったものもあります。
いずれも最初の計画が肝心ということですが、「初心忘るべからず」というように長く続けていくと疎かになりがちなところでもあります。
自分もBriller FileMaker Laboratory : Zero(BFL:0)を始めた当初の気持ちを今一度思い出して、今年もしっかり調査に励んでいきたいと思います。
目次
テーマ
今回のテーマは「FileMakerで出力できるファイルの調査」です!
BFLの一番最初に似たようなテーマでファイル毎の出力の速度を計測したことがありました。
今回は速度ではなく出力できるファイル形式、いわゆるファイルフォーマットについての調査を行いたいと思います。
FileMaker(ファイルメーカー)は一般的に利用されるファイル形式は概ね出力することが可能ですが、中にはあまり利用頻度の多くないものもあります。
どのようなファイル形式を出力することができるのか、またファイル形式毎の用途についても調べていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
ファイル形式について
パソコンで利用するファイルは様々なフォーマット(形式)で保存されており、識別するための拡張子(.xlsx、.jpg、.pdfなど)が備わっています。
FileMakerに限らず、データを他のソフトウェアで確認したいときは、適切なファイル形式で用意する必要があります。
主にはテキスト・画像・音声・動画など大別され、用途やソフトに応じて細分化されていますが、それら全てに対応する必要はありません。
FileMakerは標準機能だけでも十分な出力形式が用意されており、テキスト出力や表計算ソフトとの連携、帳票作成などの幅広い業務に対応しております。
調査内容
FileMakerで利用可能な出力形式を確認し、それぞれの特徴を調べていきます(カッコ内は対応する拡張子になります)
PDF(.pdf)
PDF(Portable Document Format)は、Adobe社が開発した元の書式やデザインを崩さずに、どんな環境でも同じように表示や印刷ができる電子文書ファイル形式です。
特徴
レイアウトをそのまま固定して出力可能
印刷やメール添付に最適
改ざんされにくい
主な用途
見積書・請求書・納品書
帳票の電子保存
社内外向け資料
Microsoft Excel(.xlsx)
Microsoft Excel(マイクロソフト エクセル)は、Microsoft社が提供する表計算ソフトウェアのファイル形式です。
FileMakerからは拡張子をxlsxとして出力可能です。
特徴
Microsoft Excelでそのまま開ける
数値や日付を保持したまま出力可能(関数やセルに対する操作は不可)
主な用途
データ集計・分析
他部門や取引先へのデータ受け渡し
Excelベースの業務との連携
区切り値テキスト(.txt・.csv・.tsv)
CSV(カンマ区切り)やTSV(タブ区切り)といったテキストを区切り文字で区切り、簡易的な表として整えられているテキストのファイル形式です。
特徴
ほぼすべてのシステムで扱える
シンプルなテキスト形式
主な用途
他システムへのデータ取り込み
会計ソフトやECサイトとの連携
データ移行・バックアップ
dBASE III および IV DBF(.dbf)
古くから存在するdBase(ディーベース)というデータベースで利用できるファイル形式です。
特徴
古くから使われているデータベース形式
シンプルなテーブル構造
多くの業務システム・レガシーソフトで対応実績あり
主な用途
既存の基幹システムやレガシーシステムとのデータ連携
他データベースソフトへのデータ受け渡し
古い業務アプリケーションとの互換性確保
Merge(.mar)
Merge(マージ)形式は、ワードプロセッサで定型書簡を作成するといった、差し込みデータとして利用されるファイル形式です。
特徴
フィールド名とデータを組み合わせたテキスト形式
Wordなどの差し込み印刷と相性が良い
テキストと同じくシンプルで扱いやすい
主な用途
案内状・DM・通知文書の作成
Wordとの差し込み印刷連携
定型文書へのデータ埋め込み
HTMLテーブル(.html)
HTML形式は、Webページを表示するためのHTML(HyperText Markup Language)を使用した形式です。
HTMLテーブルはHTMLによるテーブル表示となります。
特徴
Webブラウザで閲覧可能
簡易的なレポート作成に利用可能
主な用途
社内向け閲覧資料
データの可視化
XML(.xml)
XML(Extensible Markup Language)は、構造化データというコンピュータにとって読み取りやすく整えたファイル形式です。異なるシステムでの連携を行う際に共通の規格として利用することができます。
特徴
データ構造を保持できる
プログラム連携に向いている
主な用途
Webサービス連携
他アプリケーションとのデータ交換
FileMaker Pro(.fmp12)
FileMaker Pro 形式は、名前の通りFileMaker独自の形式です。他のソフトウェアでの利用は難しいですが、FileMakerにおける情報を全て含めることができます。
特徴
FileMaker専用形式
データや構造を保持できる
主な用途
システム移行
開発・検証環境へのデータコピー
バックアップ
スナップショットリンク(.fmpsl)
スナップショットリンク形式は、FileMakerの表示状態をそのまま共有できるリンクファイルです。発行することで、FileMakerの特定のレイアウトや絞り込んだ状態を共有できます。
特徴
表示しているレイアウト、検索条件、ソート状態を保持
開くと同じ状態でFileMakerが起動する
実体データは含まれない(リンク情報のみ)
主な用途
特定条件で抽出したデータの共有
社内メンバーへの確認依頼
問い合わせ時の状況再現
その他オブジェクトデータ
以下のファイルはFileMakerのオブジェクトフィールドに格納することができます。
ファイルに対する編集はできませんが、内容の表示や操作、出力することは可能です。
ファイルタイプ | サポートされる形式タイプ |
ピクチャ | Encapsulated Postscript (.eps) (Windows) GIF (.gif) HEIF/HEIC (.heic) (macOS, iOS, iPadOS) JPEG/JFIF (.jpg) PDF (.pdf) (macOS) Photoshop (.psd) (macOS) PNG (.png) TIFF (.tif) Windows ビットマップ (.bmp) Windows メタファイル/拡張メタファイル (.wmf/.emf) (Windows) |
オーディオ/ビデオ | AIFF オーディオファイル (aif、.aiff) AVI ムービー (.avi) FLAC オーディオファイル (.flac) (iOS、iPadOS) MP3 オーディオファイル (.mp3) MPEG-4 オーディオファイル (.m4a) MPEG-4 ムービー (.mp4) MPEG ムービー (.mpg、.mpeg) MPEG-4 ビデオファイル (.m4v) QuickTime ムービー (.mov、.qt)(一部の形式は非対応) Sun オーディオファイル (.au) WAVE オーディオファイル (wav) Windows Media Audio (.wma) Windows Media Video (.wmv) |
まとめ
FileMakerから可能な出力を大まかにまとめると以下のようになります。
-
帳票や印刷用途ならPDF
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データ加工や分析ならExcel・CSV
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システム連携ならCSV・XML
よく使うのはPDF・Excel・CSVですが、それ以外にもDBFやXML、スナップショットリンクや各種画像・音声・動画ファイルといったものも取り扱うことは可能です。
FileMakerはデータベースソフトですが、単なるデータ入力ツールではなく、多様なファイル出力に対応した業務プラットフォームです。
最新のExcelやPDFだけでなく、dBASE形式のようなレガシーなファイル形式にも対応している点は、既存システムを活かしながらDXを進めたい企業にとって大きなメリットになると思います。
FileMakerの出力機能を理解し、業務に合った形式を選ぶことで、システムの活用幅はさらに広がりますので、気になる方は是非お問い合わせください。
以上が【BFL vol.14】FileMakerで出力できるファイルについて調べてみたの調査となります。
ここまで読んでくださって誠にありがとうございました。また次回のBFLもお楽しみに!
株式会社ブリエFileMakerエンジニア。ローコード開発を筆頭にプロコードからフロントエンドまで、多種多様な開発経験を活かしたフットワークの軽さが自慢のオールラウンダー。より便利に、より使いやすいUI/UXデザインをモットーに、新しい分野にも積極的に挑戦することで、あらゆるニーズに柔軟に対応できるよう、日々勉強を続けております。









